パルボウィルス感染症

         <感染方法>

         ・糞便・唾液・吐瀉物からの経口感染
         ・その後1〜2週間にかけて,多量のパルボウィルスが糞便・唾液・吐瀉物に排出される。
         ・排出されたウィルスは自然環境に於いて数ヶ月〜1年間生存する事が出来る。
         ・潜伏期を経てパルボウィルス症が発現する。
         ・何れの月齢でも発生するがほとんどの発生は離乳から6ヶ月齢に限られる。
         ・6週齢未満の仔犬は母犬からの受動的免疫に守られている。
         ・成犬の場合はワクチン摂取をしているか不顕性感染(感染していても発症していない)によって
          抗体陽性となる。

         <症状>

         ・食欲不振,元気消失,発熱,嘔吐,難治性様下痢(出血する場合もある)
          急速に脱水する。
         ・末期になって細菌性敗血症,内毒素症が起こると低体温,黄疸,また出血傾向を呈する。
         ・子犬,感受性の高い犬種で重篤な場合死亡する。
         ・パルボウィルス性心筋炎の症状は急性心不全による呼吸困難,
          時には慢性心筋線維症による遅発性慢性うっ血性心不全
         ・慢性例では各症状の程度が軽く,下痢が長期にわたる。

         <消毒>

         ・パルボは100度の熱湯でもアルコールでも、一般的な消毒薬でも
          死にません。効果があると言われるのはホルマリン系消毒薬
          塩素系の高濃度の消毒薬だけです。家庭で手に入りやすいのは
          次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするハイターブリーチといった
          漂白剤です。


         煌の場合

         <経緯>2/1〜5日

          容態は急変の急変で点滴や投薬も間に合いませんでした。

          土曜の夕方に最初の嘔吐があり、病院へ行き注射と薬をもらいました。
          日曜は朝吐いただけで一日食欲もあり、走ることはないけれど元気でした。
          月曜にまた吐き、夕方再度病院へ行きました。このとき検査をしましたが
          異常なしでした。この日は翌日の朝までに10回くらい嘔吐がありました。
          食欲は全くありません。ただ食べ物に興味は示していました。
          火曜日も朝吐きましたが、昼まではおとなしく眠っていました。
          昼にいきなり下血がありました。病院へ行き、点滴と投薬で即入院です。
          夜様子を見に行きました。ぐったりとしていましたが気づいて尻尾を
          振っていました。感染症の可能性があるということで触れることは
          できませんでした。
          水曜の朝さらに容態が悪化しました。遊泳行動をとったそうです。
          これが出るのは脳炎のときの症状でほぼ助からないと言われました。
          昼に様子を見に行きました。もう意識はありませんでした。
          手袋越しに触れることができました。鎮静剤で痛みもなくよく眠って
          いました。病院を後にしたのは1時ごろです。
          煌はその30分後に息をひきとりました。


          煌は2回のワクチンをきちんと接種しておりました。
          それでも、パルボウィルスに感染してしまいました。
          感染経路はわかりません。
          巷で一般的にはやっているタイプのものではなかったそうです。
          例えて言うと、インフルエンザのA型、B型。
          A型が流行っている中で煌だけB型にかかってしまった。
          つまるところそういう感じ。
          そのB型は一般の検査セットに出難く、事実煌も陰性がでました。
          しかるべきところに検査を依頼し、そこでようやくパルボと断定されました。
          ↑大分にある検疫センター

          ダックスとゴールデンには抗体化が上がらない子がいる。
          これはワクチンをうっても抗体を作ることができない子です。
          生まれつきです。大体確立は1%だそうです。
          珍しいことではなく、そういう子もいると言う感じなのだそうです。
          煌はこの1%に当てはまってしまったようです。
          今回こういうことがなくても、毎年欠かさずワクチンをうっても
          どこかで、いつか、感染してしまう危険のある子でした。
          そういう運命を背負って生まれてきた子でした。



                       



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